President's blog

見直そう・つくろう、経営理念

伝わる言葉が、会社の軸になる

動画をご覧いただき、ありがとうございました。
本ブログでは、動画(https://www.youtube.com/watch?v=lqu8Duxnnak)でお伝えした内容をさらに一歩深め、実際に経営理念を「自社の言葉」として形にしていくための具体的な手順をご紹介します。

「経営理念が大切なのは分かっている。でも、どうやって作ればよいのか分からない」
「作ってみたものの、社員にもお客様にも浸透していない気がする」
そうした声を多く耳にします。実は、理念づくりにおいて重要なのは「書く技術」ではなく、「想いを整理する力」と「相手に届く言葉を選ぶ力」です。今回のブログではその2つを軸に、誰でも一歩を踏み出せるよう、丁寧にお伝えしていきます。

いま、なぜ理念が求められるのか?

社会が大きく揺らぐ中で、「何を信じて判断すべきか」「会社として何を大切にすべきか」を見失いやすくなっています。売上至上主義だけでは社員のモチベーションが続かず、価格競争だけではお客様に選ばれにくい。こうした時代において、企業が信頼され、選ばれ続けるためには、「姿勢」が求められるようになってきました。

その「姿勢」を言葉にしたもの

が経営理念です。経営者の信念や価値観を、社員と共有し、ステークホルダーと共有し、未来のビジョンを描いていく。経営理念は経営そのものの“軸”として、組織を一つにまとめ、顧客との信頼を築く土台となります。

経営理念の基本構造とは

理念というと、難しい抽象語や格言のような表現をイメージするかもしれません。しかし実際には、3つの視点をおさえて整理すれば、言葉として自然と形になっていきます。

まず最初に大切なのは「ミッション」。自社がなぜ存在しているのか、社会にどのような価値を提供したいのかを明文化します。これは企業の“存在意義”であり、経営の出発点です。

次に「バリュー」。これは社員が日々の仕事をするうえで大切にしている価値観、行動指針のことです。どんな姿勢で仕事に取り組むのか、どのような判断基準を持つべきなのか。バリューは言葉だけでなく、現場での行動にまで浸透する必要があります。

そして「ビジョン」。これは未来への志です。会社がどこに向かっているのか、10年後、どのような存在になっていたいのか。現状を肯定しながらも、より良い未来を目指す意思を言葉にします。

経営者の“想い”を整理する

理念は経営者の“言葉”でなけれ

ばなりません。借り物のような言い回しや、他社と似たような表現では、社員にもお客様にも響きません。だからこそ、まずは経営者自身の原体験や価値観をしっかりと掘り下げることが必要です。

たとえば、なぜこの仕事を選んだのか。会社を立ち上げた時、どんな想いがあったのか。どんなお客様との出会いが心に残っているのか。社員にどんな人であってほしいのか。10年後の理想の姿は?——こうした問いを自分自身に投げかけていくことで、自ずと理念の「素材」が浮かび上がってきます。

社員と一緒に理念を育てる

経営理念は、社長一人で作って終わりではありません。むしろ、作ったあとの“共有”と“共感”が肝になります。そのためにも、社員の声を取り入れながら、一緒に育てていくことが大切です。

実際に私たちがご支援する中でも、簡単なワークシートを使い、社員に「うちの会社のいいところ」「お客様に喜ばれた経験」「自分が誇りに思う瞬間」などを書き出してもらうだけで、理念の言葉に“体温”が宿ります。

理念は、机の上で生まれるのではなく、現場の空気から生まれるのです。

言葉を“伝わる形”に整える

素材がそろった

ら、次はそれを整える作業です。ここで意識すべきは、「伝わるかどうか」です。どれだけ正しいことを言っていても、伝わらなければ意味がありません。

難しすぎる言葉や抽象的な表現は避け、できる限り、具体的な行動がイメージできる言葉にすること。社員がその言葉を聞いたときに、「自分にもできる」「こう動けばいいんだ」と思える内容になっているか。たとえば、「信頼を大切にする」ではなく、「約束を守り、相手の立場で考える」といった表現にすることで、理念がより行動に結びついていきます。

また、他社でも言えてしまう内容になっていないか、自社らしいエピソードや文脈が含まれているかも確認しておきたいポイントです。

理念を社内外に展開する

完成した経営理念は、

それを“どう使うか”が重要です。私たちは、理念を社内外に浸透させるためのツールとして「クレドカード」や「プロミスカード」の制作をお勧めしています。

社員が常に持ち歩けるカードに理念を記し、朝礼で唱和したり、1on1ミーティングで振り返ったりすることで、言葉が日常の中に生きていきます。また、採用パンフレットや会社案内、ホームページでも理念を掲載することで、社外への信頼感にもつながります。

理念が活きる会社は、社員がその言葉に誇りを持ち、お客様も「この会社にお願いしたい」と感じてくれる。理念の浸透は、企業文化とブランドの核になります。

最後に:理念づくりは会社の未来をつくる“原点回帰”

経営理念を見直すこと、あるいは新たに作ることは、単なる“ブランディングの一環”ではありません。それは、会社の原点に立ち返り、自分たちの存在意義を再確認し、未来に向かって再出発するためのプロセスです。

言葉を整えることで、心が整い、行動が変わる。そして、その積み重ねが会社の未来を形づくっていきます

現在、スイッチでは「経営理念づくり」や「クレドカード制作」についての無料相談を承っています。
「一人で考えるのは不安」「社内で共通言語を持ちたい」といった方は、どうぞお気軽にご相談ください。

経営理念を、会社の“旗印”として育てていきましょう。私たちが全力でお手伝いします。

 

 

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